自動車の定期交換部品 (消耗部品について)
整備費用を左右する 定期交換部品 |
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車には様々な材質の部品が使用されています。 車をご使用しても使わなくても劣化する部品、また車を使う事により 消耗していく部品などがあり、使用期間や使用限度を超えて車を使用していると不意なトラブルに見舞われる事になります。 従いまして、定期点検や車検整備の時に分解点検等を実施し部品の状態や走行距離、使用時間等を考慮し部品の交換を 行います。 また部品の交換には車両メーカーが厳しく指定されている部品もありますので、部品交換の際は注意が必要です。 また、最近の車両は電子制御化されている車両も多く部品を交換した旨を車両のコンピューターに情報を入力さなければ ならない少々お取り扱いが面倒な車両もございます。 |
自動車に使用されている 主な消耗品の交換サイクル (推奨) | |||
消耗部品 | 交換時期(目安) | 消耗部品 | 交換目安 |
エンジンオイル | 5000キロ又は半年 | デフオイル | 5〜6万キロ走行ごと |
オイルフィルターエレメント | オイル交換二回に一回 | パワステオイル | 2〜3万キロごと |
バッテリー | 2〜3年ごと | エアークリーナー | 4万キロ走行〜 |
ブレーキフルード | 車検ごと 2〜3年 | タイミングベルト | 10万キロ又は5年ごと |
プレーキパッド | 4万キロ(走行状況による) | ファンベルト | 2〜5年ごと |
タイヤ | 3万キロ〜 残り溝1.6mm以下 | ワイパーブレード | 6〜12か月ごと |
ATF | 3〜5万キロ走行〜 | スパークプラグ | プラグの仕様による |
足回り編 |
ご 説 明 |
ステアリング ラックブ−ツ (消耗部品) |
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タイヤ (消耗部品) ![]() ![]() ![]() タイヤ空気圧 |
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ディスクパッド (消耗部品) ![]() ![]() |
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ブレ−キライニング (消耗部品) ![]() |
ドラムブレ−キに使われているライニングの事を指します。 ブレ−キシュ−とも呼ばれています。 新品で約4mm ぐらいの ライニングの残量があり、使用限度は1mmです ドラムブレ−キのライニングは前後で、磨耗の仕方が 違いますので 前後セットで交換するというより、前側 (リィデングシュ−)のみ 磨耗している側のライニングを 交換したりします。 ライニングは、交換時期まで約4万キロぐらいですが、 お車の仕様や走行条件によって違います。 最近では ドラムブレ−キもサイドブレ−キとしての利用が 多くなって きました ドラムインディスクと呼ばれている機構です ライニングの残量が、無くなってしまうとブレ−キから 異音が発生し ドラムが損傷し、制動力り低下を 招きますので大変危険です。 |
カップ&シ−ル |
カップとは、ドラムブレ−キのホィ−ルシリンダ−と 呼ばれている シリ ンダの中に使われているゴムの事です。 ブレ−キペタルからの油圧を直接受ける重要な部分です 油圧を受けるとブレ−キライニングを押し広げよう 作用します。 磨耗する部品で、磨耗するとブレ−キオイル が 漏れてしまったりします。漏れた場合オイルが ライニング に付着し制動不良やライニングも交換となる ケ−スもあります。 シ−ルとは、ディスクブレ−キのピストンの外周に リング状に装着されている 部品です、磨耗すると オイル漏れが発生し硬化してしまうと、 ブレ−キの 引きず りやディスクパッドの早期磨耗の原因となる場合があります。 車検時に、部品の状況を見て定期交換したりします。 フル−ドが漏れるとブレ−キ警告灯が点灯し、 ブレ−キが効かなく なってしまいます 重大な事故につながるケ−スがあります。 |
ブレ−キ オイル |
ブレーキオイル(フルード)はブレ−キを作動させる 作動油です 植物性の油で、定期的な交換が必要です。 特徴として水分が吸収しやすく、水分量が多くなると 高速走行や 長い下り坂でブレーキを多用してしまうと、 ブレーキオイルが 沸騰し、ペ−パ-ロック (油圧経路に気泡)が発生し制動力が低下し、 制動不能に なることがあります。(教習所で習いましたねっ) 又、長期間交換しませんとブレーキキャリパ-やシリンダー の 内部などが腐食して、オイル漏れや固着などが発生し ブレーキの制動力が低下する原因となる場合があります。 平成7年7月から施行された車両法によって、 今まで車検の度に交換していたブレーキオイルも 現在ユーザの選択で交換をしないケースが増えてきました。 乗用車では車検の時に交換しないと、次回の車検時に 交換した としても5年間交換しないことになります。 車検時にフル−ドの交換を、安全のためにも、 当社ではお奨めいたします。 ブレーキオイルの交換は整備士がブレ−キ配管等に、 エアーが 入らないようにして、フル−ドの交換作業をします。 最近のブレーキ装置はABS等の複雑な装置も 標準装備に なっている 車もありますので、その様な装置 が不具合を起こすと、 かなり危険なばかりか、修理金額も 高額になりますので、 定期的な点検が欠かせません。 新しいブレ−キオイルは、水のように透きとおっていますが、 ゴム部品のカップやシ−ルの磨耗やシリンダ−の 内部磨耗により、 ブレ−キオイルが、少しずつ汚れてきま す、 よくスタンド店などで、ブレ−キオイルが汚れています ので 交換している作業風景を見ますが、作業を見てますと リザ−ブタンクのオイルだけの交換で済ませているケ−ス も 多く見掛けますので、これでしたら配管のオイルは 交換している 訳ではないので、あまり リザ−ブタンクだけの、 ブレ−キオイル交換は、 あまり意味が無いと思います。 |
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ブレ−キを作動させる、特殊な油圧のホ−スです。 自動車メ−カ−では5年以上で交換を薦めています ホ−スにヒビ割れなどがあると、ホ−スが破裂する 恐れもあり 又 タイヤチェ−ンなどにより損傷したりする 場合もあります。 特に車検時には最重要チェックポイントです。 最低10年以内には、ホ−スの状況を見て交換する 部品です。 |
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エンジン編 |
ご説明 |
スパ−クプラグ |
通常のスパ−クプラグの場合は、 約1〜2万キロで交換時期となります プラグは使用してますと電極部分が磨耗し、火花が飛びに くくなり 漏電しやすくなり、始動性や加速などの走行に 影響を与える場合がございます。 最近では、白金プラグと呼ばれているプラグが使用されて いるお車が増えてきました。 このプラグを使っているお車の場合は約10万キロで 交換時期と なりますが、プラグの使用状況によりましては、 10万キロに満たない場合でも交換する場合があります。 点火装置フルトラなどの採用により、点火電圧も高電圧と なり プラグもかなり以前の車と比べると過酷に条件となって います。 スパ−クプラグは、カ−用品売場でも売られる ようになりましたが、 メ−カ−が指定しているプラグ以外は 絶対に使用しないように して下さい。 プラグの熱価などを間違えると、最悪の場合ピストンが、 溶けてしまう最悪の不具合のケ−スになる場合があります。 又、外車などで使用されているプラグは、 プラグのギャップが新品でも、いい加減に調整して あるので、 調整が必要な場合もあります。 |
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ファンベルトは 名前のごとくラジエ−タ−を冷やす ファンを駆動するベルトで 同時に発電機(オルタネ−タ−) を駆動するベルトです。 ベルトの種類も2種類あり、 Vベルトとリブベルトがあります。 一年ぐらい使用してますと、ゴムのベルトが硬化し ベルト鳴きや亀裂の原因になります。切れると走行不能な 状況となります。 Vベルトは2万キロ〜リブベルトは3万キロ〜で交換する事 をお薦め致しますがメ−カ−が採用しているベルト 駆動方式や 機構によっては10万キロぐらい長持ちする タイプのもあります。 パワステベルトはパワ−ステアリングの 油圧ポンプを 駆動するベルトです。 ベルトの種類はファンベルト同様、リフ゛ベルトとVベルトが あります。 エアコンベルトは、エアコンのコンプレッサ−を駆動する 通常ベルトは、3点まとめて交換するのが基本です |
タイミング ベルト (定期交換部品)
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エンジン内部の機構をタイミングよく駆動している ベルトです。 交換時期は距離数で約7万〜10万キロの 目安で交換します。 又,7年以上お使いのお車では、 調整や交換が必要となる場合もあります。切損すると エンジンが始動不能な状態となります。 又、エンジンの機構によっては、バルブとピストンを損傷し エンジンO/Hとなるケ−スも多々あります。 タイミングベルトも、ゴム部品ですので時間と共に 経年劣化が 進みます、べルトが傷んでいなくても、 メ−カ−で定められている 交換時期に必ず交換する事を おすすめします。 最近はベルトの切損トラブルを防止するために チェ−ン駆動する 車種もあります。 ← タイミングベルトが切損した三菱のDOHCエンジン ベルトの切損によりバルブに大きなダメージが発生 こうなるとシリンダーヘッドのオーバーホール若しくは リビルトエンジンへの交換が必要となります。 |
エンジン オイル
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エンジンオイルには 大まかに五つの作用があります。 @密封作用 A減摩作用 B冷却作用 C洗浄作用 D潤滑作用 古くなってきますと、この作用が低下していきます。 メ−カ−では5千キロ〜一万キロ又は半年での交換、高性能 エンジンは3000キロにて交換をお薦め致します。 時期(時間)で交換するのは、オイルが酸化するためです。 タ−ボ車やラッシュアジャスタ−付き(自動バルブ間隙調整 装置) のお車をお乗りの方は、3千キロで必ず交換する ようにして下さい。 エンジンオイルはメ−カ−で定められた 基準の性能のオイルを、お使い下さい。 |
オイルフィルタ− |
エンジンオイルには洗浄作用があります オイルフィルタ−により、オイル中に含まれている スラッジ(鉄粉)やカ−ボンなどをろ過する働きをしています エンジンオイル交換2回に一回は同時に交換してください 目詰まりすると、エンジンに悪影響を与えます。 なるぺく純正品とお取替え下さい。社外品はオイル漏れする 場合がよくあります。 |
エア−クリ−ナ−エレメント (定期交換部品)
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名前のごとくエンジンに、取り込まれる空気のフィルタ−です 目詰まりが発生すると、加速不良や燃費が悪化いたします。 走行環境により交換時期も様々ですが、2万〜4万キロ 以内で 清掃もしくは交換をお薦めしております。(^-^)/ 種類は現在二種類あり乾式タイプと湿式タイプの物が あります。 |
ラジエ−タ−キャップ
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ラジエ−タ−内の圧力を調節している部品です、 通常は0.9k ぐらい 冷却系統の圧力を高め、沸点を高めています この作用によりオ−バ−ヒ−トを防止しています。 又サブ−タンクからの冷却水の供給弁の役割もあります。 不具合を発生しますと、オ−バ−ヒ−トや冷却水漏れの 原因に つながります。交換時期は車種によってまちまちですが 約5年程度で交換時期になりますが、不具合を発生して からでは 遅いですので、キャップテスタ−などでキャップの 機能を チェックし性能を著しく低下している物は、 予防整備で交換します。 |
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バッテリ−メ−カ−で推薦している交換時期は2年です 最近では4年以上長持ちするバッテリ−もありますが 不意なバッテリ−上がりを防止するためにもテスタ−でバッテリ−の 状態を調べてから交換するか、3年もしくは5年で交換を おすすめしております。 激安店でのバッテリ−購入はご注意下さい 液入りバッテリ−ですので、バッテリ−は液を入れてから 極板の劣化がはじまります 製造年月日のチェックや バッテリ−のグレ−ドのチェックも忘れずに 整備工場で販売しているバッテリ−は保証付きです (^_^) |
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排気ガスの成分の影響で。一般的には内部から 腐食が進んで きます、腐食が進むと排気の音が 大きくなったりします。 また塩害や凍結防止剤などの 影響により、マフラ−の外部から 腐食するケ−スも多い です。 又ちょこちょこ走りが多い方にも マフラ−の腐食が 進む傾向があります。 これは冷たいビ−ルを冷蔵庫から取り出すと、ビンの外に水 滴が 付着するのと似ています。 マフラ−が完全に温まってきますとその水滴が蒸発するの ですが 温まっていない状態ですと、その水滴が錆びの原因となり マフラ−を腐食させる原因となります。 又 触媒の排ガス浄化作用により、水も生成されますので できればエンジンは30分以上始動させておくといいよう です。 いわゆるマフラ−の空焚きのような状態にします。 マフラ−に穴が開くと高温の排気ガスが噴出し、最悪の場合 車両火災や、一酸化炭素中毒となる、 事故も報告されています。 |
LLC ロングライフ ク−ラント (定期交換部品) |
エンジンの冷却水に使う不凍液です、凍結防止、防錆、 オ−バ−ヒ−ト防止の作用があります、交換時期は3年ごとの 交換をおすすめしておりますが、車種により交換時期も まちまちで劣化が早い車種もありますので、チェックが必要です 古くなってきますと、冷却系統のトラブルにつながります。 ウォ−タ−ポンプの腐食、ラジエ−タ−や各部配管が腐食し 冷却水が漏れだし、オ−バ−ヒ−トする場合があります。 また凍結するとエンジンを破損する場合があります この場合エンジン交換ともなり得ません。適切な濃度調整が 必要です。 |
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